• 個別指導のしすくる常滑校

2021年中学英語の大きな変化


2021年は中学の教科書が改訂(学習指導要領の改訂)されます。

これは皆さんご存知のことだと思いますので、今回は一番難解になると言われている「英語」にスポットを当てて解説いたします。


■学習指導要領の大幅な改定とは?

 2021年度学習指導要領改訂の最も重要な点が、昨年の小学校学習指導要領改訂と同じく「生きる力を身につける」ということにあります

 → 文部科学省学習指導要領改訂の案内ページ参照

 とてもわかりにくいですが、今までは「知識・技能」を身につける教育となっていたものを、「人間性」と「思考・判断・表現力」を追加した3つの柱を育てる教育に変わります。

※以下文科省資料より抜粋

 今までの「問題を解く力」だけではなく、入試問題も含めて「考える力」を求められるような出題問題が多く出ます。これが今回の指導要領改訂の最も大きな特徴です。

 図や表からイメージして求めたり、文章から判断して解答するような問題や、複数の資料から判断して解答するもの。答えが1つではなく、自己の表現から成り立つ論説なども含まれます。

 「小学校のプリントで長文問題や連結問題で間違えてくるようになった。」

 今までやっていない思考、自己判断の問題が突然出てきているのです。これを育成するには「自ら考えること」。国も教育委員会も学校も長期ビジョンでの成長を目指しています。

 親御さんも「なぜできないのか?」ではなく、できなかったことに関して「考えさせる」ことをしていけると良いかと思います。

 塾としても、言われたテキストだけを淡々と解くのではなく、自ら考え、気づき、訂正する。そのような指導を行う必要が出てきているのです。


 さてここからは特に大きな変化がある中学英語に特化してご説明します。


■2020年小学生5.6年生英語授業開始

 昨年より小学生で英語授業が開始されました。兄弟がいる方はその教科書を見てもらえればわかります。特に小学校6年生の教科書。現在の中学1年生の教科書より明らかに難しいです。この小学6年生たちが中学教科書改訂があり、中学1年生~3年生まで使う教科書です。

 中学教科書の難易度が上がっているのは想像できますでしょうか?


■英語授業内容の変化

 文科省の指導参考資料として以下のような指導の在り方が説明されています。

 ・外国語の指導におけるICTの活用について(文科省:指導者向け動画)

 ICT活用に関しては、システムスクールの略称であり、ICT指導塾としているしすくるでは、2017年の文科省発表資料を踏まえて、先立って導入・活用を開始しています。そしてコロナ禍において、全学校へタブレット端末が配布され、さらに進んでいきます。


 ・中学校の外国語教育はこう変わる!新指導要領対応授業のデモンストレーション(文科省:指導者向け動画)

 特にこの授業動画です。今までの授業と大きく違う点があります。

 1.先生が日本語を話していない。生徒も話さない。

 2.ディスカッション形式、英語での質問に対して考えて英語で答える授業。


 英語は高校入試、大学入試と必須の科目であり、中学でこのように変わるということは来年度の高校教科書改訂も同様に変わります。

 英語は何言っているのかさっぱり。英語は捨てる。過去問だけで対策する。

 そのような時代はついに終わりになりました。


 □新しくなったNEWHORIZON(東京書籍:知多地区中学校英語教科書)

 東京書籍のホームページに教科書動画がアップされています。教科書も何を意識して作成されているのか、おわかりになるかと思います。


 これら変化に対応するには、ネイティブスピーカーのリスニング力をつけるICT教材は必要であり、英会話が重要となってきます。

 しすくるでは、このために昨年度より学習塾としては珍しく、英会話を標準化しました。発声することはリスニング力を鍛えることにつながります。そして教科書に準拠した英会話を行い、学校授業の理解度を上げる学習を提供しています。


■具体的な単元の変化

 □1年生

 従来の単元が早くなり、高校以降で学んでいた単元が2つ、中学2年生で学んでいた単元が10個も増えます。従来の1年生後半~2年生前半+αになった学習、半年早くなったイメージになります。

 □2年生

 1年生に半年分流れていきましたので、3年生の単元が半年分入る形です。高校以降で学んでいた単元が1、従来の中学3年生で学んでいた単元が7個増えます。

 ※今年の新2年生は、1年生に流れた分を追加で別教材により学習します。学習量が多くなり、授業進度が早くなります。

 □3年生

 2年生に半年分流れていきましたので、高校生の単元が入ります。高校以降で学んでいた単元が8個増えます。

 ※今年の新3年生は、2年生に流れた分を追加で別教材により学習します。学習量が多くなり、授業進度が早くなります。特に入試頻出でもある受動態や不定詞が2年生に流れています。しっかりとついていきましょう。


■具体的な内容の変化

 1つのレッスンユニットで見てみましょう。

 従来の中学1年生レッスン1では、12文節38単語でした。

 新教科書のレッスン1は38文節108単語です。約3倍の文章量になります。

 特に英語が苦手な子は長文が出てくると拒否反応が出ますが、英語の難易度がかなりあがったと言われる所以になります。文章を読む力。しかも早く読み理解する力が必要になります。


■具体的な単語数の変化

 今までは中学3年間で約1200語を学んでいました。

 しかし、新指導要領では中学3年間で1800語ほど、約1.5倍になります。

 新3年生の教科書では当然ですが1.2年生で学習済みとされている単語が使われます。新2年生もそうですね。しかし小学生で700語ほど学んでおり、小中学校の5年間で2500語を学んでいることになります。

 では新3年生は教科書を読むのに1300語ほど不足することになり、教科書に出てくる部分だけではありますが、追加して勉強することになります。新2年生も一緒です。

 英語の難易度はさらに上がります。


■入試の変化

 特に英語検定の評価がされるようになることはご存知かと思います。英語検定は3級から2次面接試験があるため、入試だけで判断が難しい英会話力の基準としてみなされます。

 早いうちに英語検定にチャレンジし、中学3年生夏までに英検3級以上の取得を目指されることをお薦めします。英検はマークシートであるため文法学習が中心となり解きやすいのもあります。英検学習をしていくことで英語の理解力もアップしていくと思います。

 入試については、来年度、再来年度はそれぞれの学習単語数を考えて作成されると思われます。そのため、過去問題は「出題形式」の参考にしかならず、そもそも単語数が増えて文章問題や思考問題が追加されるので、入試対策が難しくなります。

 しすくるでは、英語検定、数学検定を重要視しています。これは入試対策も含めて「思考力を問う問題」が検定試験では多く出題されます。検定対策学習で入試に向けてこれらの力を少しでも身につけていくことを大切にしています。



 特に英語に関して苦手意識があり、「私には不要」と避ける子がいます。

 しかし入試がある限り逃げているだけでは進んでいきません。

 学年が進む度に難易度が上がります。早めに学習を進めていくことが大切です。


 

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